2019.03.27

【交通系IC/電子マネー】SuicaやPASMOが使えるタクシーの見分け方 最新タブレット型端末も要チェック

クレジットカードと並んで主要なキャッシュレス決済手段となっている電子マネー。その中でもSuicaやPASMOといった各交通系ICは、公共交通機関を利用する上で欠かすことのできない決済手段です。

最近では商店や飲食店でも利用できる店舗が増え、利便性はますます向上しており、それはタクシーも例外ではありません。年々、交通系ICを利用できるタクシーは増えています。

交通系ICが使えるタクシーの特徴

ほとんどのタクシーは、後部座席付近の窓やリアガラスに、どの決済手段に対応しているのかを示すステッカーが貼ってあります。そこに「交通系ICご利用になれます」といった記載と共に交通系ICの全国相互利用シンボルマークか、各地域の交通系ICのロゴが表記されていれば、利用することができます。

後部座席窓のステッカー
リアガラスの決済ステッカーの例
コラム

全国相互利用のシンボルマークについて

各地の交通系ICは相互利用サービスに加入している場合に限り、他のエリアのIC対応タクシーでも利用することができます。

たとえば、東京のタクシーでSuicaとPASMOのロゴのみが窓ステッカーに表記されていたとしても、それらは相互利用サービスに加入しているため、同じく同サービスに加入している東海エリアのTOICAや関西エリアのICOCAといった他の地域の交通系ICでもタクシーを利用することができます。

相互利用シンボルマーク

2019年3月現在:交通系ICカード全国相互利用サービスに加入している事業者

名称
(よみかた)
主な展開エリア 発行元
Kitaca
(キタカ)
北海道 JR北海道
Suica
(スイカ)
首都圏、仙台、新潟 JR東日本
PASMO
(パスモ)
首都圏 JR東海
TOICA
(トイカ)
東海 JR東海
manaca
(マナカ)
名古屋 名古屋交通開発機構・エムアイシー
ICOCA
(イコカ)
関西、中国、北陸 JR西日本
SUGOCA
(スゴカ)
九州 JR九州
nimoca
(ニモカ)
九州 福岡市交通局
はやかけん 福岡 株式会社ニモカ

その他個別に相互利用が可能な場合もありますので、詳しくはお手持ちの交通系ICのWEBサイトでお確かめください。

交通系ICの決済端末事情

タクシーに設置してある交通系ICの読み取り端末も対応しているかどうかの目印になるかもしれません。現在、3種類の端末が主流です。

①運転席と助手席の間に設置してあるタイプ

一番多いのがこのタイプでしょう。助手席と運転席の間のスペースにキャッシュトレイと一緒に設置してあるタイプです。

キャッシュトレイ併置型の決済端末

②乗務員さんが取り出すタイプ

見える範囲に読み取り端末が見当たらない場合、支払いのタイミングで乗務員が読み取り端末を取り出して差し出してくるケースもあります。その場合は、乗務員の指示に従って支払いを済ませてください。

①も②の場合も、交通系ICを利用する際は、「スイカで」「イコカで」と乗務員に伝える必要があります。その後、乗務員の方で交通系ICでの支払いに切り替えるので、読み取り端末が光れば読み取り可能な合図です。ご自身のICカード(モバイルSuicaの場合はスマートフォン)をかざして数秒待ち、読み取り完了の音が聞こえたら離してください。

交通系ICの場合は、焦って読み取り完了の合図が聞こえる前にかざすのをやめてしまうとやり直しになってしまうので、ご注意を。

③後部座席に設置してあるタイプ

東京などの主要都市で増えつつあるのは後部座席に設置してあるタブレット型の決済端末です。ほとんどの場合、動画コンテンツを配信するためのタブレットと決済機能が一体となっています。このタイプの決済端末では、交通系ICでの支払いのほか、クレジットカードを自分を差し込み、暗証番号を入力して(※1万円以下の場合はPINレス・サインレス)支払いをすることもできます。

タブレット型の決済端末

この決済端末のタクシーの場合は、目的地に到着すると、タブレットで支払い方法を選択できるようになるので、ご自身で交通系ICを選択します。右下の読み取り箇所が光ったらICカードまたは対応スマートフォンをかざします。①や②の場合はとは異なり、口頭でICであることを伝える必要がないため、ノンコミュニケーションで手早く支払いを済ませたい場合には利便性の高い決済端末と言えます。

なお、後部座席にタブレットが設置してあっても決済機と一体型ではないタイプのタブレットもあるためご注意ください。

タブレット型決済端末の場合は、QRコードを読み取ることで目的地到着前に支払いを済ませることのできる「JapanTaxi Wallet」のご利用も合わせてご検討ください。「JapanTaxi Wallet」の場合は、決済機と一体型ではないタイプのタブレットでもご利用いただけます。

詳しくはこちら(JapanTaxi Walletの公式サイトへ)

「JapanTaxi」アプリで手配したタクシーで交通系ICは使えるか?

タクシー配車アプリ「JapanTaxi」でタクシーを手配した場合は、アプリ内で決済が完結するネット決済か、車内での支払いかを注文時に選ぶことができます。前者のネット決済はクレジットカードなどが対応していますが、交通系ICでの決済には対応していません。

アプリで手配したタクシーでも交通系ICによる支払いを希望される場合は、注文時に「車内での支払い」を選んでいただくと、タクシー車内でお支払いしていただくことになるため、交通系IC対応タクシーに乗車した場合に限り、到着後に電子マネーを利用して支払いをすることができます。

※交通系ICに対応したタクシーを指定しての配車はできませんのでご了承ください。