2019.03.22

タクシーとハイヤーの違いってなんだろう? 利用シーン・サービス・料金で比較しながら学ぼう

タクシーとハイヤーの違いってなんだろう? 利用シーン・サービス・料金で比較しながら学ぼう

みなさんはタクシーとハイヤーの違いをご存知ですか?

街中でよく目にする黒や白、黄色、緑などのカラフルなタクシーは馴染みがある一方で、ハイヤーはなんとなく「高級」なイメージがあるけれど具体的にはよくわからない‥という方が多いのではないでしょうか?

ハイヤーは知れば知るほど奥の深い魅力的な乗り物。今回はそんなハイヤーについて、タクシーと比較しながら一緒に学んでいきましょう。

さっき、ホテルの前を通りかかったらタクシーみたいな車がちょうどエントランスに停まってて、乗務員のような方が英語を話しながら外国人のお客さんにドアサービスをしてたの。
タクシーに似たサービスだったけど、なんだかすごくピカピカの高級車な上に、行灯(※1)やスーパーサイン(※2)はなかったな〜。あれは何だろう?

※1 行灯(あんどん)…タクシーの屋根の上についているライトで、通常各社のマークが描かれている。

※2 スーパーサイン…タクシーのボンネットに設置してある展示灯。「迎車」「賃走」「回送」など走行中のタクシーの営業状態を示す。

それはきっとハイヤーだね。
タクシーと同じく、お客様を乗せて目的地までお送りする、という部分では共通しているけれど、利用者層や料金体系、サービスなどが通常のタクシーと異なっていて、区別されているよ。
あれがハイヤーなんだ!なんとなく名前だけ知ってる。高級な乗り物って認識してたけど、タクシーほど身近ではないし、具体的にどんな違いがあるんだろう?
じゃあ、今日はハイヤーについて僕と学んで行こう!

ハイヤーはどういう乗り物?

タクシーに乗るとき、どうやって乗っている?
うーん、駅から乗る時は乗り場まで行くことが多いし、タイミング良く目の前をタクシーが通りかかったら手をあげて拾ってるかな。家や会社から移動するときは、もちろん「JapanTaxi」アプリを使っているよ。
そうだね、タクシーはいわゆる「流し」を拾ったり、アプリなどの注文に対して無線で配車されるものを指すよね。

一方で、ハイヤーはタクシーとは異なり基本的に 完全予約制。タクシーのように街中で拾って乗ることはできないから、お客さんを乗せてないときに流し営業をすることはないよ。営業所から出発(出庫)し、お客様を乗せて目的地まで送り届け、営業所に帰る(帰庫)するのが一般的な流れなんだ。
へぇ〜。流し営業をしていないっていうのもタクシーよりも縁がなく感じる理由の一つなのかもね。
ちなみにハイヤーと一口に言っても法律によって2種類に区分されているんだ。それは「 都市型ハイヤー」と「 その他ハイヤー」だよ。 大きな違いは予約できる時間単位が決まっているかどうか。都市型ハイヤーは「2時間以上」の時間単位でしか予約ができないんだけど、「その他ハイヤー」にはその制限がないんだ。

もう少し踏み込んで知りたい場合は、下記のコラムを読んでみてね。
コラム

一口にハイヤーと言っても2種類!都市型ハイヤーとその他ハイヤー

都市型ハイヤーは、平成26年(2013年)の国土交通省の告示を以って設けられた新しいハイヤーの区分です。都市型の通称の通り、認可を受けた事業者は都市部の特定の地域のみで運行することができます。

実は、都市部ではハイヤーを含むタクシーの新規参入や増車が禁止・許可制となっており、その運行できる台数は法律により厳しく制限されております。 これはタクシー運転手が増えすぎることで収入水準が低くなりすぎることを防ぐ目的があります。かつてのリーマンショックの時期などは、実際のタクシー需要に反して、タクシーが溢れかえっている供給過多の状態が出てきてしまい、運転手たちの賃金が著しく低下してしまうことが実際にありました。さらに、少ないお客さんを取り合って無茶な運転をした結果事故が多発する、という自体に繋がるケースも増えました。こうした事態を受け、市場の需要以上にタクシーが増えすぎないように制限されることとなったのです。

ところが、2010年代に入ってくると円安が進んだことで、特に中国圏からの訪日観光客が都市部に増え始め、今度はタクシーやハイヤーが不足していきます。

景気低迷期とは反対に、「需要があるのにタクシーが足りない」状況に陥り、認可を受けていない非合法な白タクがはびこる事態となりました。

そうした都市部のインバウンド特需によるタクシー・ハイヤー不足といった社会問題を解決するために設けられたのが、「都市型ハイヤー」です。都市型ハイヤーは、前述のような新規参入や増車禁止といった制限を受けないため、都市部でも許可を得れば新たに営業することができますし、元々のハイヤーやタクシーを運行していた事業者も同様に都市型ハイヤーを増車することができるようになります。

よって、都市型ハイヤーは車両不足が起こっている都市部(法律では「特定地域」「準特定地域」と区分されている地域)でのみ適用される仕組みなのです。なので、現時点で発生している需要は主にある程度長時間の利用ということになるため、都市型ハイヤーは、「2時間以上」の時間単位で専属契約をする、という制限があるのです。単純な移動などのユースケースは想定されておらず、従来のタクシー・ハイヤーとは競合しないものとされているので、新規参入ができるものとなっています。

「その他ハイヤー」は都市型ハイヤー以外のハイヤーを指すので、ユースケースは多岐に渡ります。毎日の役員の送迎などは、通常2時間未満でしょうから、その他ハイヤーによる運行となります。このようにユースケースとしては、タクシーと層は違っても利用シーンがやや重なるため、タクシーと並んで新規参入が規制されます。

なお、「その他ハイヤー」も「都市型ハイヤー」も完全予約制で、個別輸送機関である、という点では共通しています。

ハイヤーとタクシーの利用シーンの違いは?

ハイヤーが予約制で運行されることはわかったけど、具体的にどういうシーンで使われることが多いの?
冒頭でも触れた通り、ハイヤーはエグゼクティブ向けの乗り物。一般的な日常生活の中で利用するというよりは、海外から視察や観光に訪れたVIPや会社代表・役員といった重役の方々の移動、または官公庁への訪問といった特別な機会に選ばれることが多いんだ。

これはタクシーが公共交通機関と呼ばれるのに対し、ハイヤーが 個別輸送機関だからなんだ。
なるほど…。私も病院へ行く時や会社の飲み会の帰りなんかには利用することが多いけど、そういう一般的な用途ではなく、本当にエグゼクティブな層か特別なシーンで活躍する乗り物なんだね。

ハイヤーとタクシーの利用シーンの違い まとめ

ハイヤー タクシー
個別輸送機関として、エグゼクティブ層の利用が中心で、オフィシャルなシーンでの利用が多くなっています。2時間以上の制限を受ける都市型ハイヤーの場合は、観光ツアーに使われる場合もあります。
  • 海外VIPの送迎
  • 役員の移動手段
  • 官公庁への訪問
公共交通機関として、プライベートの気軽な用途からビジネスシーンまで幅広い移動ニーズに対応しています。
  • 旅行先での移動手段
  • 取引先訪問など一般的なビジネスシーンでの移動
  • 通院
  • バスや電車などの公共交通機関の最終終了後の移動手段 など

ハイヤーとタクシーのサービスの違いは?

ところで、そんなVIPなお客さんばかりだと、ハイヤーの乗務員さんは特別な訓練を受けていることが多いのかな?
その通り!法人のハイヤーの場合は、 勤続年数も高く、勤務態度も良好、さらに厳しい試験に合格した乗務員のみがハイヤーを運転している、ということが多いよ。さらに、海外のお客様にも上質なサービスを提供するために英会話をはじめとする 外国語教育を受けていたり、その他特別な教育を受けていることが多いんだ。
外国語まで!ハイヤーの乗務員になるのは大変なんだなぁ。

ハイヤーとタクシーのサービスの違い まとめ

ハイヤー タクシー
ハイヤーの場合、勤続年数がある程度長く、また厳しい試験に合格した乗務員のみがハイヤーを運転しています。さらに、ワンランク上のおもてなしをするため、英会話などの特別な教育を受けた乗務員がサービスを提供するケースもあり、会社役員や海外VIPといったエグゼクティブ層をおもてなしする専任部隊といったイメージです。 タクシーにおけるサービスは地域、会社ごとに多岐にわたるが、乗務員は新卒や異業種からの転向であっても数日〜数週間ほどの研修を受け現場に出ることが多いです。

有資格者による観光タクシーや福祉タクシーなど会社としてオフィシャルに提供しているサービスもあれば、乗務員が個別にユニークなサービスを提供することもあります。

ハイヤーとタクシーの車種の違いは?

タクシーとハイヤーでは使われている車種も基本的には異なってくるよ。
私がさっき見かけたのは有名なメーカーの高級車種だったけど、やっぱりハイヤーは高級車を利用することが多いんだね。
そうだね。タクシーの場合は、セダンやワゴンなど様々な種類があるけれど、一般的な価格帯で販売されている車両を利用することが多いよね。最近はユニバーサルデザインのトヨタ・ジャパンタクシーのようなタクシーのために開発された車種が普及してきたけれどね。

一方でハイヤーはやっぱりハイエンドな車種が選ばれる。さらに行灯やスーパーサインと言ったいわゆる タクシーの特徴となっているようなものは取り付けられていないんだ。運賃が表示されるメーターも極力目立たないように設置されているケースがほとんど。そうすることで高級なイメージを守っているんだ。
なるほどね、だから私がさっき見かけた車両はは行灯もスーパーサインもなかったのね。たしかにタクシーとは差別化されているね。

ハイヤーとタクシーの車種の違い まとめ

ハイヤー タクシー
エグゼクティブ層向けのハイヤーの場合は国産外国産を問わず、高級車を利用することが多く、比較的大人数を乗せて運行する場合に備え、ミニバンの上位グレード車両を保有していることもあります。 タクシーはおなじみのセダンタイプをはじめ、ハイブリッド車や大型のミニバン車両など、各タクシー会社が様々なニーズに対応した車両を保有しています。

最近では、東京都内を中心にユニバーサルデザインのトヨタ・ジャパンタクシー車両も増えています。

個人タクシーの場合は、高級車やスポーツカーを利用している場合もあるが、行灯の設置などが義務付けされているため、その台数は少ないようです。

ハイヤーとタクシーの料金の違い

運賃と言えば、ハイヤーの方が運賃が高くなってくるんだよね?
運賃が高く設定されている場合が多いけれど、基本的に「タクシー料金を下回らない範囲で運賃を設定する必要がある(公定幅運賃)」だけなので、タクシーの相場とあまり変わらない運賃で営業することもあるんだ。いわゆる観光などのための貸切運行を想定している場合だね。こういったユースケースの場合は必ずしもVIPの利用を想定しているわけではないので、タクシーとの区分もそこまであるわけじゃないよ。
ハイヤーもタクシーと同じように距離と時間に応じて運賃が加算されていくの?
運賃の考え方については、ハイヤーは少し複雑。

まず契約方法で言うと、大きく分けて、単発の スポット契約か、月極めなどの 長期契約かに分かれるんだ。長期の場合は、通常スポットよりも割安で運賃が設定されていることが多い。

ただし、スポットであれ長期であれ、運賃は乗車した際の時間または距離に応じて計算されるんだ。運賃については、タクシーと同じように、各地域(全国98に分けられた「運賃ブロック」という地域区分ごとに決まっているよ)ごとに設定できる幅が決まっていて、それに応じて設定した運賃が認可されることで、はじめてその運賃で営業ができるようになるよ。

加えて、タクシーと異なる点で言うと、運賃の加算が始まるのが営業所という点。タクシーの場合は、お客さんを乗せて目的地で降ろすまでが運賃の対象になるけれど、ハイヤーの場合は営業所を出て営業所に帰ってくるまでが運賃対象。だから、 タクシーのように予約料金や迎車料金といった料金概念はないんだ。
どちらも認可を得た運賃という点では同じだけど、細かい点ではやや異なるのね。
あとは支払い方法だね。タクシーの場合は乗車ごとに現金やカード、電子マネーといった各タクシー会社が対応している方法で支払いをするか、タクシーチケットを渡すことで支払いが完了するよ。もちろん「JapanTaxi」アプリを活用すれば、アプリであらかじめ設定した決済手段で、乗車中に支払いを済ませることができるよ。

ハイヤーの場合もタクシーと同様に乗車ごとに支払いをすることが可能だけど、ハイヤーだけの特別な違いとしては、 請求書による後払いに対応している点かな。
法人を対象とした利用が多く想定されているから、請求書払いにも対応しているんだ。ここもタクシーとは異なる点ね。

ハイヤーとタクシーの料金の違い まとめ

ハイヤー タクシー
ハイヤーの場合は、大きく分けて
  • スポット契約
  • 長期契約(月極め契約など)
の2種類があり、月極めなどの長期契約の場合は割安の運賃が設定されていることが多いです。

運賃は時間制または距離制がとられており、各地域のタクシーの運賃を下限とした公定幅運賃の制度が適用されています。
タクシーは各地域ごとに運賃幅が決まっており、その範囲内でのみ運賃を設定されています。タクシーは基本的な運賃のほか、地域によって下記のような料金が別途加算されることがあります。
  • 予約料金
  • 迎車料金
  • 料金割増(深夜早朝や冬季など)

まとめ

タクシーとハイヤーの違いはわかったかな?
うん!ハイヤーは、単純に高級タクシーのようなものだと思ってたけど、そもそもの概念的なものが異なる点は面白かったな。細かくタクシーと区別されている点もあって勉強になったよ!

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